お部屋に家具を置いて暮らしてみたら、立てない、座れない、開けられない…。そんなことになっては困りますよね。お部屋のレイアウトでは、人の手足が動く動作域の寸法や、作業のための動作空間の寸法がきちんと考慮されていることが重要です。
住まいを考える場合は、そこでどの様な作業や生活行為が行われるのかを考慮してスペースを作るべき。人が暮らすために重要な領域、「動作空間」と「単位空間」を頭において考えましょう。
人の動作域(動作寸法)と家具などの物をあわせた寸法に、作業に必要な空きやゆとりを加えた空間を動作空間といいます。動作空間に適度に余裕を持たせられれば作業性の良さや疲労の軽減につながりますので、インテリア計画においては重要な要素となります。
空間構成の基本となる空間です。机で学習する、ダイニングで食事を食べるなど、「何かをする」ための一連の生活行為に必要な複数の動作空間をまとめた空間領域を単位空間といいます。動作空間を決めて、次に単位空間を考える、というように空間を組み立てていけば、使いやすい住空間をつくることができます。